更衣室は社会の縮図?「待機室・メイクルーム」で嫌われないための暗黙のルール
きらびやかなフロアとは対照的に、キャストたちの本音が垣間見える場所、それが「更衣室(ロッカー)」「待機室」「メイクルーム」といったバックヤードです。お客様の前では決して見せない素の姿が出るからこそ、そこには守るべき「暗黙のルール」が存在します。
些細な行動が原因で「あの新人、常識ないね」とレッテルを貼られ、働きづらくなるのは避けたいもの。この記事では、キャスト同士の無用なトラブルを未然に防ぎ、円滑な人間関係を築くためのバックヤードでのマナーを具体的に解説します。

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目次
なぜバックヤードでの振る舞いが重要なのか?
バックヤードは、キャストや黒服にとって「戦場に出る前の基地」です。ここでの人間関係が悪いと、お店全体の士気が下がり、結果的に働きにくさに直結します。
特に新人のうちは、先輩キャストから「仕事ができるか」よりも「人として常識があるか」を厳しく見られています。フロアでの売上も大切ですが、まずはバックヤードで「応援される新人」になることを目指しましょう。
ヘルプについてもらいやすくなる、困った時に助けてもらえるなど、良い関係は必ずあなたのプラスになります。
基本マナー①:挨拶は「序列」を意識する
ナイトワークは体育会系の側面も持っています。挨拶は基本中の基本ですが、誰に、どのタイミングでするかが重要です。
- 出勤時:「おはようございます!」と、まずは一番奥にいる人まで聞こえるように、全体に明るく挨拶します。その後、すれ違う先輩や黒服には、個別に「〇〇さん、おはようございます」と会釈を。
- 退勤時:「お先に失礼します」と全体に挨拶。お世話になった黒服や、先に上がっている先輩にも「お疲れ様でした」と声をかけるのが丁寧です。
- 序列を意識:お店には、売上や在籍年数による暗黙の序列が存在します。挨拶は必ず後輩から先輩へ。誰が先輩かわからないうちは、とりあえず全員に敬語で挨拶しておけば間違いありません。
基本マナー②:共有スペースは「譲り合い」の精神で
メイクルームの鏡や待機室のソファは、全員の共有物です。自分の物のように独占するのはNGです。
- 鏡の独占:出勤直前の混雑時に、鏡の前で長々とメイク直しやヘアセットをするのは避けましょう。家である程度済ませておき、お店では最終チェック程度にするのがマナーです。
- ロッカー周りの私物:自分のロッカーからはみ出して、ドレスや荷物を床に広げないこと。他の人が通るスペースを塞いでしまいます。
- 大声での私語・電話:待機中や休憩中に、プライベートな電話で大声で話したり、キャスト同士で騒いだりするのは控えましょう。仮眠を取っている人や、お客様へのLINEを返している人の邪魔になります。
トラブル回避術①:「貸し借り」は最小限に
「ライター貸して」「ストッキングの予備ある?」といった些細な貸し借りが、人間関係のトラブルに発展することは少なくありません。
借りる場合
必ず「〇〇さん、すみません!ライターお借りしてもいいですか?」と相手の名前を呼んで許可を得ましょう。そして、借りたらすぐに返すのが鉄則。「ありがとう」の一言も忘れずに。
貸す場合
快く貸せる範囲のものなら良いですが、高価な化粧品やブランド品などは、やんわりと断る勇気も必要です。「ごめんね、これお気に入りで人には貸せなくて…」など、相手を傷つけない断り方を準備しておきましょう。
特に、お金の貸し借りは絶対にNGです。
トラブル回避術②:悪口・陰口には絶対に乗らない
バックヤードは、残念ながら他のキャストやお客様、黒服の悪口が生まれやすい場所でもあります。しかし、これに同調するのは最も危険な行為です。
もし先輩から悪口トークを振られても、「そうなんですね…」「大変ですね…」と相槌を打つ程度に留め、決して自分から意見を言わないこと。「〇〇ちゃんも言ってたよ」と、いつの間にか自分が主犯にされている可能性があるからです。
その場を離れたい時は、「お客様にLINE返しますね」「ちょっとお手洗い行ってきます」など、自然な理由をつけてフェードアウトしましょう。
まとめ:裏での評価が、表での働きやすさに繋がる
バックヤードでの振る舞いは、あなたが「周りに気遣いができる、常識ある大人か」を示すリトマス試験紙です。
挨拶、共有スペースの使い方、貸し借りのマナー、そして悪口に加わらない姿勢。これらを守ることは、面倒に感じるかもしれません。しかし、地道に続けることで「あの新人はしっかりしている」という信頼が積み重なります。
その信頼は、やがてヘルプの質や黒服のサポートといった形で、フロアでのあなたの働きやすさに必ず返ってきます。お客様に見えない場所での努力こそが、真のプロフェッショナルへの第一歩なのです。




