「この客、切るべき?」危険な客・困った客への効果的なフェードアウト術
ナイトワークにおいて、お客様は神様…ではありません。売上や指名も大切ですが、あなた自身の「安全」と「メンタル」を脅かすお客様とは、賢く距離を置く必要があります。「もしかしたら太客になるかも」という期待が、深刻なトラブルを招くこともあるのです。
この記事では、「切るべきか」を判断するための危険客チェックリスト、関係をこじらせずに穏便に距離を置くためのフェードアウト術、そしてお店を巻き込むべき報告の基準まで、あなた自身を守るための顧客マネジメントを解説します。

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目次
なぜ「客を切る」判断が必要なのか?
一部の危険な客・困った客に時間とメンタルを削られることは、あなたのキャスト生命にとって大きな損失です。貴重な営業時間を、より優良な他のお客様や新規客の獲得に使うべきです。
- メンタルの消耗を防ぐ:ストレスの多い顧客対応は、接客の質を下げ、他のお客様への笑顔を奪います。(参考:ナイトワーク メンタル)
- 機会損失を防ぐ:細客に長時間拘束されることで、太客や新規フリー客につくチャンスを逃してしまいます。
- 深刻なトラブルの回避:ストーカー、金銭トラブル、暴力など、エスカレートする前に関係を断つことが最善の防衛策です。
【危険度別】“切るべき客”のボーダーライン
どこからが「切るべき客」なのか。危険度別に判断基準を整理しました。
- 【危険度:高】即、店に報告・出禁相談レベル
- ストーカー行為:店の外での待ち伏せ、無言電話、自宅周辺をうろつく。
- プライベートへの過度な干渉:本名や住所、家族構成などをしつこく聞く、SNSを特定しようとする。
- 金銭の要求・貸借:「貸してほしい」はもちろん、「預かっておく」などもNG。
- 暴力・暴言:身体に触れる、物を投げる、キャストや黒服を罵倒する。
- 【危険度:中】フェードアウトを検討するレベル
- 過度な束縛・嫉妬:他の客の席に着くことを怒る、LINEの返信を催促する。
- 説教・モラハラ:キャストの容姿や接客に対し、上から目線で長々と説教する。
- セクハラ:下品な質問を繰り返す、体を執拗に触ろうとする。
- お金を使わないのに要求が多い:ドリンクも入れず、長時間文句ばかり言う。
ストーカー化させない!穏便なフェードアウト術5ステップ
相手を逆上させず、自然消滅を狙うのが基本です。急に態度を変えるのではなく、少しずつ距離を取っていきます。
- LINEの返信頻度を落とす:即レスしていたのを数時間後、半日後、1日後…と徐々に間隔を空けます。内容は「ごめん、寝てた!」「バタバタしてて返せなかった」など当たり障りなく。
- プライベートな話題を避ける:休日の話や個人的な悩みの相談などを振られても、「最近忙しくて〜」と、ふんわりかわします。相手に「自分は特別ではない」と認識させます。
- 同伴・店外の誘いを断り続ける:「最近、体調が悪くて…」「お店の締め付けが厳しくて…」など、やむを得ない理由で断り続けます。
- 店内で会っても“忙しいフリ”:指名で来店しても、「今日は満卓でバタバタで、あまり着けなくてごめんね!」と、あえて短い時間で離席します。ヘルプに長く着いてもらうのも手です。
- 相手からの連絡を待つ:こちらからは一切、営業連絡(LINEや電話)をしません。相手からの連絡が途絶えたら、フェードアウト成功です。
「お店に報告」すべきケースとそのタイミング
自分一人で抱え込むのは危険です。特に「危険度:高」の客については、すぐに店の責任者(店長や黒服)に報告・相談してください。
- 報告のタイミング:「身の危険を感じた時」「実害(金銭、ストーカー行為)が発生した時」「フェードアウト術を試しても、相手の行動がエスカレートする時」です。
- 報告する内容:「いつ、誰に、何をされたか」を具体的に、時系列で伝えます。LINEのやり取りなど、客観的な証拠があれば見せましょう。感情的に「嫌い」と伝えるのではなく、「こういう理由で営業に支障が出ており、危険を感じる」と冷静に話すのがポイントです。
- お店の対応:報告を受けた店は、キャストを守る義務があります。該当客への注意、マーク、最終的には出禁(入店禁止)などの措置を取ってくれます。
最終手段:ブロックと出禁依頼
フェードアウトを試みても状況が改善しない、あるいは緊急性が高い場合は、ためらわずに最終手段を取りましょう。
LINE・電話のブロック
相手を逆上させるリスクもあるため、実行する前には必ずお店に「〇〇さんからの連絡が執拗なため、ブロックします」と一言伝えておきましょう。万が一、相手が店に乗り込んできても、店側が事情を把握していれば対応がスムーズです。
出禁依頼
キャストから特定の客を「出禁にしてほしい」と正式に依頼することができます。明確な理由と証拠があれば、ほとんどのお店は対応してくれます。あなた一人の問題ではなく、「お店の安全な営業を守るため」という視点で依頼することが重要です。
まとめ:顧客管理は「売上管理」と「リスク管理」
売れっ子キャストほど、顧客の見極めと距離の取り方が上手です。それは、自分の時間とメンタルという有限なリソースを、どこに投資すべきか理解しているからです。
危険な客・困った客への対応は、売上を立てるための営業努力とは全く別の「リスク管理」というスキルです。情に流されたり、恐怖で我慢したりせず、自分とお店を守るために冷静に判断し、行動すること。それが、プロとして長く活躍するための秘訣です。




