「秘密の花園に行ってきます」——お店の中だけで通じるコンカフェ用語とその使いどころ
「ちょっと秘密の花園に行ってきます」——初めて聞いたとき、何のことだかわかりましたか?
コンカフェには、お店の中だけで通じる言葉がびっくりするほどたくさんあります。しかも意味を知らないまま使うと、お客様の前でやってしまう事故もあるんですよね。
この記事では、お客様の呼び方から業務の言い換え、お金が動く言葉、そして「言っていい場所」の線引きまで、現場目線でまるっと解説していきます!

関連記事:コンカフェで働く前に覚えたい基本用語ガイド / コンカフェのコールとは?新人向け入門 / コンカフェ初日を乗り越える!入店前に揃えるもの・心がまえ・最初の1ヶ月の行動計画
目次
コンカフェ用語はなぜ多い?店の中で言葉が増える4つの理由
「なんでこんなに言い換えるんだろう」——入って最初に思うのは、たいていこれですよね。でも一つずつ理由を聞くと、どれも納得できるものばかりなんです。まずはそこから見ていきましょう。
コンカフェ用語が増える4つの理由
- ①世界観を壊したくないから:「トイレ行ってきます」より「秘密の花園へ」のほうが、お店の空気が守られますよね。つまり言い換えは、サボりではなく接客の一部なんです。慣れると、言わないほうが落ち着かなくなりますよ。
- ②お客様の前で裏の話をするから:「あの席、鍵閉めっぽいね」なら、聞かれても意味が通じません。そのため暗号のように短い言葉が、どんどん増えていきます。業務連絡を人前でする仕事だからこそ、必要になったのではないでしょうか?
- ③オタク文化から流れてきた言葉が多いから:「単推し」「箱推し」「TO」は、もともと地下アイドルの現場の言葉です。しかもお客様のほうが先に知っていることも多いですよね。だから意味を外すと、そこでバレてしまいます。
- ④お店ごとに自然に生まれるから:先輩が言った冗談が、気づけば正式な用語になっていることもあります。ただ、だからこそ他店では通じませんよね。「前の店ではこう言ってた」が噛み合わないのは、これが理由なんです。
言葉が多いのは、お店が面倒だからではありません。むしろ世界観を守るために積み上がってきたもの、と考えてみてください。
お客様の呼び方が全部あだ名!覚えたいコンカフェ用語4組
「今日の鍵開け、オキニだったんだ」——これが一言で通じるようになったら、もうお店の人ではないでしょうか?お客様の呼び方は、とにかく種類が多いところです。よく使う4組から押さえていきましょう。
お客様を呼び分ける4組の用語
- ①鍵開け・鍵閉め:その日いちばん最初に来たお客様が「鍵開け」、最後まで残った方が「鍵閉め」です。しかも常連さんはこれを狙って来てくださることがありますよね。「今日は鍵開けもらえた」と喜ばれるのも、だからなんです。
- ②オキニ・オキラ:キャストから好かれているお客様が「オキニ」、苦手な方が「オキラ」です。ただ、オキラのほうは絶対に本人に聞こえてはいけませんよね。そのため口に出す場所には、いちばん気をつけてください。
- ③TO・DD:「TO」はトップオタで、群を抜いて熱量の高い方。「DD」は誰でも大好き、つまり複数のキャストを推している方です。むしろ本人が自分で「俺DDだから」と言うの、聞いたことありませんか?
- ④単推し・箱推し:一人だけを推すのが「単推し」、お店全体を応援してくれるのが「箱推し」です。しかもこの違いで、接客の組み立てが変わりますよね。箱推しの方には、他の子の話を振ったほうが喜ばれます。
呼び分けを覚える目的は、分類することではありません。「この方には何が嬉しいか」を早く掴むためではないでしょうか?
「ゴキブリ」とは?お客様ではない人を指すコンカフェ用語
ここだけは、少し重い話になります。「ゴキブリ」という言葉を初めて聞いたとき、ぎょっとしませんでしたか?でもこの言葉には、他の呼び方とはっきり違う点があるんです。そこを押さえておくと、使いどころを間違えずに済みますよ。
「お客様ではない人」をめぐる4つの用語
- ①ゴキブリ:お散歩中のキャストに話しかけてくるけれど、来店はしない人を指すことが多いようです。「無銭乞食」「無銭粘着」と呼ぶお店もありますよね。つまりこれは、お客様の種類ではなく「お客様ではない人」を指す言葉なんです。
- ②痛客:セクハラやしつこい絡み、極端なケチ——困るお客様をまとめてこう呼びます。ただ、ゴキブリとは決定的に違う点がありますよね。痛客はお金を払って席に座っている、れっきとしたお客様だということです。
- ③つながり:キャストとお客様が直接連絡を取ったり、お店の外で会うことです。しかもほとんどのお店で、はっきり禁止されていますよね。「つながってる」と言われた瞬間に空気が変わるのは、それだけ重い言葉だからではないでしょうか?
- ④エンカ(エンカウント):勤務外にお客様とばったり会ってしまうこと。「昨日エンカしちゃって」は、現場でよく聞く一言ですよね。ただ、こちらは事故なので、つながりとはきちんと分けて考えてください。
この4つを一緒にしないこと。そしてどれも、お客様に聞こえる場所では口に出さないこと。それだけで事故はほとんど防げますよ。
(参考:コンカフェキャスト必見!困ったお客様・職場トラブルの対処法まとめ)
秘密の花園・妖精さん|業務を言い換えるコンカフェ用語4つ
ここからは、少し楽しいほうの話です。コンカフェでは、普通の業務連絡まで全部かわいく言い換えられています。「え、それも言い換えるの?」と笑ってしまう言葉、ありませんでしたか?
業務を言い換える4つの用語
- ①秘密の花園・お花畑:どちらもトイレのことです。「お花畑に行ってきます」と言える日が来るとは、思いませんでしたよね。ただ、慣れると普通に口から出るようになりませんか?
- ②妖精さん:キッチンなど裏方を担当するスタッフを、こう呼ぶお店があります。表に出ないから妖精、というわけですね。つまり誰も見ていないところで、お店はちゃんと回っているということです。
- ③萌えチャージ:キャストの休憩時間のことです。「いまあの子、萌えチャージ中なんです」と言えば、お客様にも伝わりますよね。しかも休んでいるという事実を、角を立てずに言えるのが上手いところです。
- ④お席しか・お手手・まったり:どれもお客様が少なくて暇な状態を指します。ただ、お店によって使う言葉が違いますよね。「今日はまったりだね」「お席しか見えない状況」が通じないお店もあるので、入ったら先に確認しておきましょう。
言い換えを覚えると、お店の空気に一気になじめます。むしろここが、いちばん早く身につくところではないでしょうか?
お金が動くコンカフェ用語は取り違えると事故る4つ
「ご褒美ください」と言われて、固まったことはありませんか?お金が動く言葉だけは、意味を外すと会計で事故ります。だからここは、楽しさより正確さを優先して覚えてください。
お金に関わる4つの用語
- ①キャスドリ:キャストドリンクの略で、お客様が代金を出してキャストに飲ませてくれる一杯です。しかもバックがつくお店が多いので、売上に直結しますよね。何が飲めて何が飲めないか、先に把握しておきましょう。
- ②ご褒美:推し活として、お客様がキャストにメニューをおごってくれることです。ただ、キャスドリとほぼ同じ意味で使うお店もありますよね。そのため「うちではどっちの意味ですか」と最初に聞いておくのが安全です。
- ③オリシャン・ポン:「オリシャン」はお店の名前が入ったオリジナルシャンパン、「ポン」はシャンパンそのものの呼び方です。「しゅわしゅわ」と呼ぶお店もあるんですよ、ご存じでしたか?つまり高額メニューの合図なので、聞き逃すと動き出しが遅れます。
- ④チェキドリ・同伴バック:チェキとセットのドリンク、来店前に食事をご一緒する枠。どちらもバックの計算が別になっていることが多いですよね。だから自分の取り分がどこで発生するかは、必ず確認しておいてください。
お金の言葉は、覚える優先度がいちばん高いのではないでしょうか?むしろここだけは、初日に教わってしまいましょう。
前世・転生・飛ぶ|キャストの移動を表すコンカフェ用語4つ
不思議なもので、キャストの出入りを表す言葉だけは妙に重たく響きます。「あの子、飛んだらしいよ」と聞いた日のことを覚えていませんか?言葉がやわらかいぶん、かえって現実が効いてくるんですよね。
キャストの出入りを表す4つの用語
- ①前世:以前に別のコンカフェで働いていた経験のことです。「前世どこだったの?」は、新人が必ず一度は聞かれる質問ですよね。ただ、答えたくない方もいるので、自分から深追いはしないでおきましょう。
- ②転生:別のお店に移ること。源氏名もコンセプトも変えて、まったく別人として再登場する方もいます。つまり「生まれ変わる」という言い方が、思っている以上に正確なんですよね。
- ③卒業:お店を辞めることです。しかも告知をして、最後の日をお客様と迎えるのが一般的ですよね。アイドルと同じ言い方をするのは、送り出す場をちゃんと作るためなんです。
- ④飛ぶ:連絡を絶って、そのまま来なくなることを指します。ただ、これは卒業とは正反対の言葉ですよね。だから軽く使わないほうがいい言葉だと、覚えておいてください。
どの言葉も、人が入れ替わる現場だから生まれたものです。だから使うときは、少しだけ丁寧になりたいところではないでしょうか?
店で意味が違うコンカフェ用語4つ|先輩に合わせるのが正解
「それ、前の店では違う意味だったんですけど」——先輩と話が噛み合わなくなったこと、ありませんか?実はコンカフェ用語には、全国共通の正解がない言葉がけっこうあります。だから迷ったら、入ったお店の使い方に合わせてしまいましょう。
意味が揺れやすい4つの用語
- ①ガチ恋とリアコ:この二つを別物として使うお店と、同じ意味で使うお店があります。しかもどちらが正しいという話でもありませんよね。つまり先輩がどう使っているかを、聞いて合わせるのがいちばん早いんです。
- ②ゴキブリの指す範囲:来店しない人だけを指すお店と、迷惑行為全般に広く使うお店があります。ただ、強い言葉だからこそズレると誤解を生みますよね。自分から言い出す前に、使われ方を見ておいてください。
- ③お散歩:ビラ配りやキャッチのことを指すお店もあれば、店外で過ごす時間を指して使うお店もあります。そのため同じ言葉でも、中身がまったく違ってきませんか?ここは特に取り違えやすいところです。
- ④お給仕・ログイン・おきゅいん:出勤を表す言葉は、お店ごとに本当にばらばらです。「ログインします」で通じるお店と、きょとんとされるお店がありますよね。実はこの一言で、どこ出身かが伝わってしまうこともあるんです。
正解を覚えるのではなく、お店の使い方を覚える。コンカフェ用語は、そう構えておくのがちょうどいいのではないでしょうか?
まとめ|コンカフェ用語には覚える順番がある
コンカフェ用語がこんなに多いのは、世界観を守るためと、お客様の前で裏の話をするためでした。だから言い換えは、サボりではなく接客の一部なんですよね。
覚える順番、決めていますか?いちばん先はお金の言葉です。キャスドリ・ご褒美・オリシャン・チェキドリを外すと、会計でそのまま事故になります。次がお客様の呼び分け、最後に秘密の花園のような言い換えで十分ですよ。
そして「ゴキブリ」だけは、他と分けて覚えてください。痛客やオキラは困るお客様ですが、ゴキブリは「お客様ではない人」を指す言葉です。つまり同じ列に並べていい言葉ではないんですよね。
ガチ恋とリアコのように、お店によって意味が変わる言葉もあります。だから正解を探すより、先輩の使い方に合わせてしまいましょう。「それ、どういう意味ですか?」と聞ける人のほうが、結局いちばん早くなじめますよ。




